かごしま有機生産組合は、有機農業と自然生態系に調和した生き方、暮らし方を地域に広げていこうと願う人々の集まりです。

組合ブログ [かごしま有機生産組合]

原発問題


新聞やテレビで毎日、原子力発電のことが報道されています。

有機農業に取り組むわたしたちも、川内に原子力発電所があり、ひとごとではありません。

そこで、わたしたち、かごしま有機生産組合の代表である大和田代表のコメントをここで紹介させていただきたいと思います。

 「原発よ、さようなら」という日に

  かごしま有機生産組合代表 大和田世志人

イタリアでは6月14日、原発の再開の是非を問う国民投票が実施され、90パーセント以上の圧倒的多数の人々が、原発の再開に反対(No!)の意思表示をした。 産業界の要請を受け、原発の再開を画策していたベルルスコーニ首相も、圧倒的多数の国民の声に押されて、ついに「原発よ、さようなら」と言明。イタリア国民は歓喜の波に包まれたという。

欧州ではすでにドイツやスイスも原発廃止の方針を決定し、自然エネルギーによる発電へと方向転換を始めた。ところが、日本のマスコミではフランス、イギリス、ロシアを対抗馬のようにとりあげて、脱原発が歴史の本流となりつつあることをカムフラージュしようとしているようにみえる。原発がストップしたら電気が充分に使えなくなるとか、冷房や暖房が使えなくなるとか、不景気になるとか、大規模停電が起きるとか、極端な話では日本経済は立ち行かなくなる、などと。

日本のマスコミは日本国民をどこに導こうとしているのだろうか?多くのマスコミは電力会社から巨額の広告費をもらっているから、やっぱり電力会社の側に立った偏った報道しかできないのだろうか。「真実を伝える」「大多数の庶民の声を代弁する」ことなどできないのだろうか。

 

福島では、突然に30キロ圏に暮らしていた人々に立ち退き命令が出された。自分の家であり、畑であり、田んぼであり、お店であったところであるにもかかわらず、立ち入り禁止だ。何万頭という牛や豚、鶏などの家畜が放置を余儀なくされ、理不尽にも殺処分されてしまった。これまで長い年月をかけて積み上げてきた農業や漁業、商業や工業、それらのすべてがただ一方的に奪われたのだ。いったい誰の責任か。こんな大事件を引き起こした犯人はだれか?なぜその人々は逮捕されないのか。

 

原発と人間は共存できない。ひとたび原発が暴走すれば、農業も漁業も、商業も工業も、教育も、地域社会も全てが崩壊してしまう、という誰の目にも明らかになったこの事実、真実。これを直視して、速やかに日本でも「原発よ、さようなら」という日を迎えなければならない。

もしも、もしも、川内原発が暴走したら--- 鹿児島県は壊滅的な打撃を受け、取り返しのつかないことになろう。われわれは流浪の民となるしかないだろう。

自衛隊10万人を投入しても原発の暴走を止めることはできないのだ。

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