かごしま有機生産組合は、有機農業と自然生態系に調和した生き方、暮らし方を地域に広げていこうと願う人々の集まりです。

組合ブログ [かごしま有機生産組合]

キャベツの中から!!


今回は組合通信に掲載致しました生産者コラムより、前田さんのコラムをご紹介します。

【キャベツの中から!!】

かごしま有機生産組合の直営農場で3年間勤めさせていただき、その後、実家のある鹿屋市串良町で就農して、早いもので10年目になりました。

10年前に5αの畑からスタートし、現在150αの畑で根菜類を中心に栽培しています。

私が就農当初から作り続けている作物の中に、キャベツがあります。

キャベツはいろいろな虫が食べに来ます。コナガ・ヨトウムシ・シンクイムシ・ハスモンヨトウ、モンシロチョウの幼虫(アオムシ)などなど。

有機栽培でキャベツを作るのは難しいと、いろいろな人から言われてきましたが、意地になって作り続けています。

私の栽培するキャベツは、9月に種を播き、翌年の1~3月に収穫する冬キャベツと、11月に種を蒔き、翌年の4月に収穫する春キャベツがあります。

収穫がこの時期に限られるのは、虫がつきにくい一番リスクの少ない時期を選んで作っているからです。これまで、虫対策として、キャベツの間にハーブ類を植えてみたり、レタスを混植したり、防虫ネットを張ってみたり、いろいろ試してみましたが、なかなか思うような結果が得られないし、作業効率のとても悪い。ある日、「あぁ~、やっぱり有機のキャベツ作りはむずかしいなぁ」と肩を落として家に帰ると、4歳になる娘が、「♪キャベツの中から~あおむし出たよ~ピッピッ♪」と保育園で覚えてきたキャベツの歌を大きな声で唄っていました。なんでこのタイミングで、この歌を唄うかね~と思いながら、合唱しました。

お父さんまだまだ努力が足りないねぇ! と言われているようで・・・。

確かに、まだまだ試したいこともあるし、せっかくこだわって作るにはいいものを作りたい! これからも試行錯誤しながら作り続けようと思いました。

最後に、春キャベツ収穫の時期になりました。スーパーのように、一年中キャベツが棚に並ぶことはないですが、ぜひ有機キャベツを食べてみてください。

よろしくお願いします♪ ピッピッ♪

 

前田 高志

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