かごしま有機生産組合は、有機農業と自然生態系に調和した生き方、暮らし方を地域に広げていこうと願う人々の集まりです。

大口農場日誌 [かごしま有機生産組合]

10月4日作業+α

10月4日(火)
天候:小雨
<訓練生実習1日目>
今日から第4期訓練生の農場実習が開始、朝から三箇さんと訓練生の森さん浜田さん細川さんと畑まわりにいっていました。
畑だけでなく、土着ぼかし肥料から肥料庫、資材置き場まで見学していました。

今日の作業
<三箇>
①訓練生と畑回り
②草刈り カブ(4号圃場)
<鬼塚・岩崎>
①かぶ・中国大根の捕殺(4号圃場)(捕殺対象:大根猿葉虫(別名大根葉虫))
②大根の捕殺(3段畑)(捕殺対象:主に心食い虫、他(かぶら多数・心食い虫色違いほどほどの数・いもむし多数)
③阿久根さんのハウス解体(2棟目)1棟目跡地に2棟目の資材でハウス作り予定


<僕の大口農場1日目 4月1日(金)当時の日記より>間違っておぼえていることは多数あると思います
<生活面>炊飯器は吉原さんと共同、洗剤・調味料等各自用意(賞味期限不鮮明のもの多数在)、掃除場所決め、
<仕事>

農場の目指すものについて
・農家さんの出荷をアシストするように農家さんと収穫時期をずらし連続出荷できるように勤める
・農場単体で採算をとり、農場スタッフの経費を組合・農家さんの負担になってはならない
・組合で不足している作物を補うよう作付けを行う
今年の大口農場・・・今まで大口でどんな野菜がつくれるかいろいろためしてきた。
・栄養成長は順調でも生殖成長がすすまず実の付きが悪かったこと、
・枝豆とオクラ同じ虫の食害にあうものを同じ圃場でつくり、枝豆で増殖したカメムシ?がオクラに移りともだおれになったこと
(リスク分散のため同じ作物でも圃場をわけリスクを分散する、効率よりリスク回避)
・天候不順で長雨、日照りがつづくようなら、水を好む里芋と日照りを好む牛蒡をつくり、どちらがこけてもどちらかが残るようにできるということ

今年は集大成の年
大口の環境にあったものを計画どおり収穫する、天候不順や食害による被害の保険は2重3重にかけて望む
圃場を遊ばせず次々と次の作付けを準備していき、虫やら菌やら残さやらが残っていても圃場をつかわなければいけなかった。人数も増え経費がかかるようになった
→圃場拡大へ、多すぎて困る事はない

<作業>
①圃場まわり
7号圃場大根・・・1月中旬〜2月植え付け、出荷のタイミングをずらす為、一度に全部植えない
冬場北海道は大根がない→鹿児島でつくり北海道へ大根出荷
夏場鹿児島暖かく虫が大量発生?、北海道から鹿児島へ大根出荷
大根は水をやりすぎると大きくなる
サイズ0.8kgから1.5kgまでが規格2kgまではLサイズ
1月中旬から2月は透明マルチ使用で地熱を下げない(マルチがないと霜でやられる)
10月中旬なら寒さ大丈夫、ビニールなしでOK
大根の首が茶色の場合、栄養が不足
大根2粒播き(欠株をなくすため)、発芽後、畝ごとに発育
収穫適期2週間

10号圃場
カブ(3月中旬播種?)・ラディッシュ(20日大根) 

7号10a圃場
:1年前から使用(当時)、ズッキーニ4月中旬植え付け(苗を育苗センターから購入)

12号圃場15a
: ほうれん草・・・5月中旬収穫
12号圃場は地力がない(やせた土、土がこえていない、肥料分が乏しいこと)
団粒構造が形成されていない、微生物などの生き物がすみにくい環境
(肥料を分解しにくい=肥料を植物が吸収できる形に分解するのが微生物たちの働きの1つ、
団粒構造をつくる働きもある、団粒構造やわらかくふかふかした土))
12号圃場は日当りも悪い(トマト・茄子・小松菜等の果菜類は日照りがかなり重要)

里芋
・・・水が少ないと芽潰れという症状があらわえる

曽木の滝温泉前の11号圃場12a:スナックエンドウ(スナップエンドウともいう)・・・
発芽した2葉が伸び、てくると脇芽というものがはえてくる。脇芽が増えれば実る絶対数は多くなるが、
栄養がたくさん分散される。すると実が大きくなりきらなかったり、実の付きが悪くなるので収量は減収する。
そのため脇芽の数は、作る作物や時期によって変化させる。
当時のスナップエンドウは1本仕立て(脇芽なし)である程度まで育て1本ののきを丈夫に育てる計画
芽は成長点であり芽がどんどん上へ太陽の光や水・空気(酸素・二酸化炭素)を取り込みながら、新しい葉っぱを展開させ成長していく(栄養成長
栄養成長がある程度進むと実をつけるようになる(生殖成長
当時のスナップエンドウ作付け:2粒播き(4月初旬の作業、間引き・脇芽かき)、防風ネット(豆類は風・病気に弱い)、
不織布(テクテク)、黒マルチ高畝(高さ30cm、幅上端40cmから下端50cm)

うどんこ病・・・葉と実が真っ白になる病気(6月中旬)、風通しが悪いと広がる

小松菜・・・去年雪に押しつぶされた。今年は12月までしかしない。

ほうれん草
(冬)
・・・10月中旬〜11月播き、12月・1月のほうれん草不足
収穫適期が短1週間すぎると大きすぎて出荷できない。
冬のほうれん草はくきがしっかりしており、同じ株数でも春と比べ重量が2倍になる
今年の二月は高温で葉っぱが黄変(おうへん)した

坊ちゃんカボチャ(小さいカボチャの品種)、かぼちゃは敷き藁(わら)を行い(かぼちゃのつるがつかむもの)、泥はね・日焼け防止で敷きパットをひく
今年は燕麦(えんばく)という緑肥(りょくひ)を使う予定(4月〜7月)

ズッキーニ
・・・瓜科の野菜、雨に弱い(蜂が受粉を行えず、実の付きが悪くなる)

牛蒡
・・・線彫り機と言う機械で深いところまで掘らないと、牛蒡の根が浅い層で曲がったり、根が入っても、収穫時には引き抜けず折れてしまう

にんにく・・・手がかからない、病気・害虫がなニンニクの芽も収穫できる

大口の生産者・・・焼酎用の唐芋、カボチャを作る生産者が多数

堆肥
・・・JA堆肥センターより牛糞主体、鶏糞主体のもの購入

<ぼかし肥料づくり>・・・1箱75kg米ぬか+水26L
ぼかしひりょう=米ぬか(300円)+バイ菌・・・えさで繁殖

step1,たくさん菌→step2,3週間で減菌→step3,甘い匂いが落ち着くとOK

②池田さん・阿久根さんに挨拶

③ぼかし肥料づくり

④トラクターで耕耘

⑤軽トラ運転練習

⑥リーフレタスのトンネル資材回収(マイカー線・ビニール・竹杭)

⑦寮の掃除、床全面雑巾がけ、台所シンクまわり掃除、
風呂掃除掃除のしがいがある、今はシンクだけ掃除、他はすぐに汚くなる、毎日はしない、掃除で12時まわってたもん

<畑まわり>知らないことばかり、メモ帳に書くので精一杯
3号圃場から30m先の寮まで帰宅するとき、道を間違え田んぼで迷走
<単語>
ぼかし肥料
は菌をぼかしたもの(病原菌)
肥料堆肥の違いは量ではなく、使用目的
:種を数える単位 (例:2粒播き)
播種(種を播く(まく)こと)
:マルチャー(畝立て機)や、くわで土を盛る(機械を使うとき土あげすると言う)
鎮圧:盛った表面を軽く押さえるようにならすこと(鎮圧・・・保水性を高め、発育をよくし、発芽をそろえる効果がある)

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