かごしま有機生産組合は、有機農業と自然生態系に調和した生き方、暮らし方を地域に広げていこうと願う人々の集まりです。

蒲生農場日誌 [かごしま有機生産組合]

新留圃場の現状・・・


今日も梅雨の晴れ間でいい天気でした。

関東方面は記録的な暑さだったようです。

新留圃場の現状をお伝えしたいと思います。

新留圃場は、山間の棚田です。

1枚の田が、平均4畝ほどで

合計13枚あります。

晴れた日は本当にいい場所に見えますが・・・

現状は全く異なります。

新留圃場

こちらの圃場は、山間のため

冬場は充分な日照時間が確保できません。

そして粘土質の土で排水性が悪く、

石もゴロゴロとしており物理性も良くありません。

谷から吹き上げるように風が絶えず吹いています。

さらに鹿やイノシシによる獣害が多い場所です。

作物を管理し栽培するには非常に厳しい条件です。

今年は、例年より梅雨入りが早く、

局地的な雨や強風の荒れた天気も多く

さらに難しい条件での栽培になりました。

まずはズッキーニです。

ズッキーニ

梅雨の長雨で実が不稔で腐ったり

株が弱って、うどんこ病も多発しました。

追い討ちをかけるように風で葉が傷み、芯が折れ

なんとか生き残り実をつけた株は鹿の獣害・・・

これからという時に大きな被害を受けました。

ズッキーニ

ズッキーニの惨状・・

梅雨入り後は、ほとんど収穫できないまま

ズッキーニは残念な結果になりました・・・

風除けと防獣対策のための防風ネット、キュウリネットの設置

風対策のため仮支柱をたてたり、

風害を受けた葉の除去や羅病した葉の除去

傷んだ実の摘果作業・・弱った株のための液肥の追肥

途中の管理作業が全て報われないまま

このような結果になり本当に胸が痛みます・・・。

続いてナスです。

植え付け直後から株がどんどん減っていきました・・

ナスの現状

長雨の影響で立ち枯れ病が多発しました。

立ち枯れ病で・・

苗の状態があまり芳しくなかったことや

遅れていた植え付け作業を急ぐために

前作の残渣が充分に分解されて

いなかったことも原因かもしれません・・・。

そして追い討ちをかけるように

株の根元をネキリムシに食害されました。

ネキリムシ被害

仮支柱をたて、誘引用の支柱も準備したのですが

ほとんどのナスがダメになりました・・・

本当に残念です。

自分たちスタッフに一体何ができたのか・・

懸命に作業しても報われないことは

本当に苦しくやりきれない気持ちになります。

そのような中で、今のところ唯一、順調な作物がキュウリです。

キュウリ

棚田の中でもとくに排水性の悪い場所なのですが、

長雨にも耐えてなんとか実をつけてくれました。

キュウリ2

本当にありがたいです。

収穫を迎えるまでにどれだけの苦労があるのか

身に沁みて感じます。

新留圃場の希望のキュウリがんばれっ!!

キュウリ3

草刈り


今日は梅雨の合間で、

久々に良い天気でした。

気温もあがり蒲生ハウス内も

35度以上で暑かったです。

連日、雨が降り続いていたので

ようやく白男圃場と新留圃場の

管理作業ができました。

エンドウ栽培跡の草刈前です

雑草の勢いは、すごいですね・・

草刈前

草刈中

草刈中

草刈後

草刈後

やっとスッキリしました!

そのあと、オクラの除草を行いました。

オクラ除草

オクラ

これからの生育が楽しみです。

キュウリ


こんばんは 蒲生農場です。

デジカメが故障して・・・

泣く泣く新しいデジカメを購入しました。

撮影していない間にも

農場では植えつけた野菜たちが

日に日に生長して少しずつ変化があります。

今日は、蒲生ハウス内のキュウリをご紹介します。

植え付けの準備の様子から

さかのぼる事・・ちょうど2ヶ月前の4月8日の様子です。

溝施肥のようす

管理機で深めに溝を3本掘っています。

山盛りの稲わら・・

この稲わらを粉砕機で粉砕し、溝の一番底に埋め

さらにもみ殻を埋めました。

溝施肥のようす2

その上から堆肥、菜種油粕、ふすま

などを埋めて土を戻しました。

溝施肥と呼ばれる方法です。

未熟な有機物を施すときは作物の根に直接触れないよう

に注意します。

そのあと、一週間ほど養生期間をとりました。

定植は4月14日です。

定植中

基金訓練生3期生の皆さんと定植しています。

苗の様子

苗の右側に潅水チューブをひいてあります。

定植後、稲わらを敷き詰めました。

敷き藁の様子

稲わらを敷くことで土の跳ね返りが少なくなり

病気が出にくくなるそうです。

また地温の抑制と蒸散防止の効果もあり

良いことばかりです。

敷き藁のようす2

後日、アーチパイプを設置しました。

定植後、約1ヶ月過ぎた5月10日の様子です。

生育中

病害虫もほとんど見られず順調に生育しています。

生育中2

この頃、下葉から病気がでやすいので

うどん粉病の予防のために米ぬかをふっています。

米ぬか 散布

また生育中は、ミネラルの欠乏症が出やすいので

石灰や苦土などを追肥として葉面散布しました。

そして。。。6月の様子です。

最盛期にはいりました

丈も180センチを超えました。

子づるが旺盛に伸びています。

樹勢を見ながら整枝をします。

キュウリは整枝、誘引が一番大切な作業だと思います。

ここだけの話・・自分の勉強不足から

誤って強めの整枝をしてしまいました・・

すごく反省しています。

葉やキュウリの実の状態から樹勢を把握して

整枝ができるよう努力したいです。

ミツバチ
雄花にやってきたミツバチです。

ハウス内ですが風通しを良くするために

肩口を空けていることもあり

ミツバチ達がどこからともなく寄ってきて活躍しています。

おかげで単為結果が少ない気がします。

作業中、黄色のタオルを頭に巻いていると

たま~にミツバチが寄ってくることも・・

キュウリ

今がキュウリの収穫の最盛期です。

蒲生農場のキュウリ

ぜひどうぞ☆

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