新留圃場の現状・・・
- 2011年06月25日
- 農場日誌
今日も梅雨の晴れ間でいい天気でした。
関東方面は記録的な暑さだったようです。
新留圃場の現状をお伝えしたいと思います。
新留圃場は、山間の棚田です。
1枚の田が、平均4畝ほどで
合計13枚あります。
晴れた日は本当にいい場所に見えますが・・・
現状は全く異なります。
こちらの圃場は、山間のため
冬場は充分な日照時間が確保できません。
そして粘土質の土で排水性が悪く、
石もゴロゴロとしており物理性も良くありません。
谷から吹き上げるように風が絶えず吹いています。
さらに鹿やイノシシによる獣害が多い場所です。
作物を管理し栽培するには非常に厳しい条件です。
今年は、例年より梅雨入りが早く、
局地的な雨や強風の荒れた天気も多く
さらに難しい条件での栽培になりました。
まずはズッキーニです。
梅雨の長雨で実が不稔で腐ったり
株が弱って、うどんこ病も多発しました。
追い討ちをかけるように風で葉が傷み、芯が折れ
なんとか生き残り実をつけた株は鹿の獣害・・・
これからという時に大きな被害を受けました。
梅雨入り後は、ほとんど収穫できないまま
ズッキーニは残念な結果になりました・・・
風除けと防獣対策のための防風ネット、キュウリネットの設置
風対策のため仮支柱をたてたり、
風害を受けた葉の除去や羅病した葉の除去
傷んだ実の摘果作業・・弱った株のための液肥の追肥
途中の管理作業が全て報われないまま
このような結果になり本当に胸が痛みます・・・。
続いてナスです。
植え付け直後から株がどんどん減っていきました・・
長雨の影響で立ち枯れ病が多発しました。
苗の状態があまり芳しくなかったことや
遅れていた植え付け作業を急ぐために
前作の残渣が充分に分解されて
いなかったことも原因かもしれません・・・。
そして追い討ちをかけるように
株の根元をネキリムシに食害されました。
仮支柱をたて、誘引用の支柱も準備したのですが
ほとんどのナスがダメになりました・・・
本当に残念です。
自分たちスタッフに一体何ができたのか・・
懸命に作業しても報われないことは
本当に苦しくやりきれない気持ちになります。
そのような中で、今のところ唯一、順調な作物がキュウリです。
棚田の中でもとくに排水性の悪い場所なのですが、
長雨にも耐えてなんとか実をつけてくれました。
本当にありがたいです。
収穫を迎えるまでにどれだけの苦労があるのか
身に沁みて感じます。
新留圃場の希望のキュウリがんばれっ!!