かごしま有機生産組合は、有機農業と自然生態系に調和した生き方、暮らし方を地域に広げていこうと願う人々の集まりです。

蒲生農場日誌 [かごしま有機生産組合]

チンゲン菜


こんばんは! 蒲生農場です。

今日は暖かい一日でした。

農場では、リーフレタス、チンゲン菜、菜花を収穫しました。

蒲生ハウス内の葉物野菜の生育も早いです。

ハウス4連棟のB棟のチンゲン菜です。

チンゲン菜 収穫
12月下旬にセルトレイで育苗した苗を定植しました。

B棟では、前作の玉ねぎ苗を収穫後に

モミ殻を全層に薄く混和し、

モミ殻薫炭(くんたん)を畝の下に溝施肥しました。

畝たては、乾燥を防ぐためにかなり低めにしました。

植え付け前 畝の様子

まだ新しい生のモミ殻だったので

生育が阻害されるかも・・・と心配でしたが

ご覧のように大きくなりました!

チンゲン菜2

害虫はアブラムシが少し見られますが

防虫ネットを被覆していたため

他の虫害はほとんどなく

葉先がみずみずしくて秀品率は高いです。

出荷調整後のチンゲン菜 

一株がだいたい150g近くあります。

収穫適期を逃すと中心部が空洞化してしまうので

どんどん収穫していきたいです!

温かいスープや炒めものに

美味しいチンゲン菜を是非どうぞ~☆

チンゲン菜の袋

午後からは裏留圃場へ移動し

菜花を収穫しました。

菜花 収穫
以前に頂花を摘心収穫した株も

わき芽がグッと大きく伸びてきました。

菜花の腋花

今まで寒かったので遅れを取り戻すかのように

伸びてきてます☆

休憩中にふと目を向けると

田んぼの水溜りにはカエルの卵が

カエルの卵

ぽつぽつと咲いた菜花にはミツバチが

菜花 ミツバチ

「あ~、こりゃもう春だな」と西農場長がポツリ

これから菜花の収穫も忙しくなりそうです。

菜花 コンテナ山盛り

ほうれん草


今日は、ほうれん草、水菜、リーフレタスなどを収穫しました。

蒲生ハウス内の葉物野菜は順調に生育中です。

その中でも特に順調なのが、ハウス4連棟のD棟です。

4連棟のD棟には

セロリ、ほうれん草が生育中で

先日まで水菜も作付けされていました。

D棟の一番奥のセロリの様子です。

D棟 セロリ

他の棟でヤサイゾウムシの食害が目立つのですが

D棟では葉に照りがあり健康そのものです。

先日、収穫した水菜も

虫害、病害ほとんどありませんでした。

D棟 水菜
そして、今日収穫したほうれん草です。

D棟 ほうれん草

ハウス内も温かくなり天敵のクモ、

害虫のヨトウムシや

アブラムシ、ナモグリバエも

他の棟では見かけます。

ですが、D棟のほうれん草では

今日の収穫中に

一匹も害虫を見かけませんでした。

D棟 ほうれん草2

病害や生理障害も全然なくて

本当にびっくりしました。

農場のスタッフとして働き始めて

まだ間もないのですが

今までで一番の感動でした。

土壌のバランスが整うと

病害虫を全く寄せ付けず

野菜の生命力が引き出され

品質の良い野菜が育つんだと実感しました。

D棟 ほうれん草3

これからこのD棟の野菜のように

他の圃場でも品質の良い野菜を育てたい!

「土作り」をこれからももっと勉強して

努力していきたいと改めて思いました。

有機野菜はすごい!!

交換実習


今日は、午後から

ぽつぽつと雨が降ってきました。

少し肌寒い一日でした。

蒲生農場では、水菜や春菊の収穫

菜花の頂花を摘芯収穫しました。

今日は、交換訓練実習ということで

大口農場と加世田農場で実習中の

基金訓練生2期生の皆さんと作業に取り組みました。

蒲生ハウスで水菜を収穫しています。

水菜 収穫

株元の土を落とし、茎が折れないよう

丁寧に刈り取ります。

 春菊を収穫しています。

春菊 収穫

目を凝らして虫食いや

葉の状態をチェックしながら摘み取ります。

皆さん真剣です。

午後からは、裏留圃場へ移動して

菜花の頂花を摘芯収穫しました。

頂花の取り残しがないよう

農場スタッフも一丸となって

皆さん真剣そのものです。

菜花 収穫

 普段とは違う、慣れない環境での

実習で大変だったと思いますが

お疲れさまでした☆

水菜


今日は、一日いい天気でした。

少しずつ春が近づいてるのを実感します。

蒲生農場では、春菊、セロリ、水菜の収穫をしました。

ハウス内の水菜の様子をご紹介します。

水菜 朝の様子 
朝の水菜の様子です。

ハウス内の温度は13℃でした。

葉先についた朝露が

朝日に照らされて輝いて見えました。

日が昇るにつれて

ハウス内の温度も上がっていきます。

今朝は、10時過ぎには22℃

正午過ぎには

なんと・・・

35℃まで上昇しました。

暖房施設などは、一切ないのですが

防寒の為、入り口を閉切ったハウス内は

真夏と変わらないくらいの暑さです。

水菜 日中の様子

日中は、水菜も少しくた~としてます。

水あげないと!!やばいよ!

と思いますが、夕方にはちゃんと元に戻ってます。

水菜 夕方の様子

 ここで水を与え過ぎると

水分過多で、徒長(とちょう)してしまい

ヒョロヒョロとした水菜になってしまいます。

そのため、潅水(かんすい)は、朝の葉先の状態や

株元の土を掘り、乾燥状態をチェックしてから行います。

ただ・・最近は天気が良い日が続いてるため

ハウス内の温度が上がりすぎているのが難点です。

今日のように朝の13℃から、日中の35℃まで

温度差が22℃もあり、この温度差が

作物にとってストレスとなって

生育に良くも悪くも影響する可能性があります。

潅水のタイミングや、ハウス内の温度管理をしっかり

対策していく必要がありそうです。

水菜の収穫の様子です。

水菜  正座で収穫

 株元をハサミで刈り取ります。

水菜はポキポキと折れやすいので

一株、一株、丁寧に収穫します。

重さを量り、袋詰めをして出荷します

水菜 袋詰め

こっそりと少しだけ味見してみたら

シャキシャキして美味しかったですよ~

あと水菜の収穫中に気づいたことを・・・

蒲生ハウスの4連棟の中のC棟で栽培中の水菜です。

水菜 スズメノカタビラ

雑草に注目して頂きたいのですが

こちらはイネ科のスズメノカタビラが繁茂しています。

スズメノカタビラは中性に近い土壌を好みます。

一方、蒲生ハウスの5連棟の中のD棟で栽培中の水菜です。

水菜 ホトケノザ

こちらは、ホトケノザが繁茂しています。

ホトケノザはアルカリ性に近い土壌を好みます。

ホトケノザが繁茂する水菜には

ダイコンサルハムシやヤサイゾウムシなども

見られました。

ダイコンサルハムシ
一方、スズメノカタビラの繁茂する水菜は

ほとんど害虫が見られず綺麗な状態でした。

同じ時期に播種した水菜なのですが

手に持ったときの質感や、匂いなど状態が違いました。

土壌のバランスによって作物も

大きく影響を受けているようです。

やっぱり土が一番大切なんだな~と改めて思いました。

もう一つ・・土曜日、水菜の収穫中に

珍しい株が、一株だけ混ざっていたようです。

 斑入りの水菜

斑入りの水菜です。近くの有機農家さんの話では

先祖がえりをした株じゃないかな??

ということでした。

商品化したら売れるかも!?

リーフレタス


日付が変わっちゃいましたが・・水曜日は

セロリ、春菊、リーフレタスなどを収穫しました。

蒲生ハウスで栽培中のリーフレタスの様子です。

リーフレタスは、非結球のレタスで

葉っぱをサラダなどに利用します。

結球レタスより収穫までの期間が短く、栽培しやすいです。

蒲生ハウスでは、リーフレタスの苗を

12月上旬に植え付けました。

苗は、かごしま有機生産組合の

育苗ハウスで育苗されたものです。

有機栽培で使用できる健全な苗です。

リーフレタス 苗

上の写真のようにセルトレイで育苗されています。

苗を植え付けから約2ヶ月ほどで

順調に生長しました。

蒲生ハウス リーフレタス1
葉っぱがパリッ!シャキッ!として活き活きしています。

ナモグリやヨトウムシなどの害虫は、ほとんど見られません。

この場所では 

トマト → チンゲン菜、水菜 → リーフレタス

と作付けしていますが、トマト後の葉物はなんと無施肥です!

無施肥でもこれだけ立派に生長します。

有機野菜の生命力は本当にすごいな~と思う瞬間です。

 蒲生ハウス リーフレタス2

出荷できる大きさの株を選抜して収穫しています。

全体的には収穫できる大きさまで、あともう一息のようです。

これからの収穫が楽しみです♪

蒲生ハウス リーフレタス3
リーフレタスの重さを量っています。

リーフレタスの株元を上向きにしています。

なぜでしょうか??

リーフレタスは株元を刈り取ると、

茎から白い汁が出てきます。

白い汁が葉に付くと傷みやすくなるため

このように株元を上向きにしています。

余談ですが、リーフレタスの和名は「チシャ」です。

この白色の汁が出ることから乳草と呼ばれ

乳草 → チチクサ → チシャ

と呼ばれているようです。

綺麗に袋詰めをして出荷しました☆

蒲生ハウス リーフレタス4

収穫の作業後は、春からの作付けに向けて

圃場ごとに土壌診断を行いました。

土壌診断は

姶良市の鹿児島有機農業技術支援センターで行っています。

http://kofa.jp/support.html

目では見ることができない土壌の様子を

調べています。

土壌診断

蒲生農場では、作付けの前に土壌診断を行い

施肥設計の参考にしています。

科学的な視点から客観的に土壌の状態を把握することと

作物やその場所に生える雑草などをじっくりと観察し、

土壌の状態を予測する「勘」を養うことも大切だと思ってます。

これから春の作付けが楽しみです。

菜花の摘芯(てきしん)


早いもので2月に入りました。

今朝は、農場へ着いて車を降りたら

ドーンと新燃岳の噴火の音が地鳴りのように響いてきました。

これまでで一番大きな空震があったそうです。

活動が活発化し、火砕流の危険性も高まっているそうで

本当に心配です。活動が収束することを願うばかりです・・.。

蒲生農場では、セロリや水菜、ほうれん草、葉玉ねぎの収穫

それから裏留圃場で菜花の摘芯(てきしん)も行いました。

菜花の摘芯の様子をご紹介します。

基金訓練生2期生の皆さんと一緒に摘芯をしています。

菜花 摘芯の様子

菜花は、花が咲く前の蕾を収穫する野菜です。

たくさんの蕾を収穫できるよう

菜花の頂花を摘芯(てきしん)します。

摘芯を行なうことで側枝がどんどん伸びてきます。

蒲生農場では10月の中旬に菜花を播種しました。

10月の下旬の菜花の様子です。

菜花 10月の様子

 3ヶ月ほど経って

ようやく頂花の蕾が見えてきました。

菜花の頂花

菜花を植えてある裏留圃場は、

まだまだ地力に乏しいこと

また例年より寒さが厳しいことや

山間のため日照不足など・・

いろいろな悪条件が重なり生育が遅れたようです。

先日、少しでも生長の手助けになるよう

追肥や中耕も行ないました。

厳しい条件には変わりないと思いますが

頑張って生長して欲しいです。

午後からは蒲生ハウス内での収穫作業を行ないました。

ほうれん草や水菜の収穫中に

鹿児島市内の中学生が職場体験見学に来てくれました。

 職場見学

ハウスの中は暑かったと思いますが、ありがとうございました☆


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