かごしま有機生産組合は、有機農業と自然生態系に調和した生き方、暮らし方を地域に広げていこうと願う人々の集まりです。

大口農場日誌 [かごしま有機生産組合]

大根vs雑草の回

2011/02/21 13:04 2011/02/21 12:52 2011/02/22 17:14 2011/02/22 17:15

最近外に出てたので、久し振りの農場。

リーフレタスもBabyエンドウもBaby大根も、天気に恵まれてすっかり姿を変えていました。

そして、今日は訓練生と一緒に大根の除草。

もともとは予定に無かった作業でしたが、今年の霜で大根の葉がコテンパにやられたせいで、生育が鈍り雑草が繁茂したわけです。

ほぼホトケノザ。

これが光を求めて上に上に伸びて、大根を完全に覆う勢いでした。

ホトケのご加護も度が過ぎて、地際は湿度が高く風通りも悪い環境になり、一部首元の霜痛みの所から腐れが入っていました。

という訳で除草をする事になったのです。

写真、すごいでしょ(^^;

早生ながはる、冬美人、青ほまれの3品種を試したのですが、早生品種には播種のタイミングが遅かったようで、早生ながはるは雑草に負けてました。

雑草との付き合い方を学びましたね。

ここから巻き返してくれればよいのですが。

【今日の一枚】
1、エンドウBaby伸びた
2、大根Baby本葉二枚
3、大根Before
4、大根After

リーフレタスの回

2011/02/16 15:26 2011/02/16 15:24 2011/02/16 15:28

リーフレタス。

レタスだけど巻いてない、オープンなヤツ。

冷涼な環境を好み、虫の食害も無い。作業もしやすければ需要も高い。

この夢のような野菜を、大口農場では主幹作物にしようと考えていました。

しかし、今年の霜は甘くなかった。

去年と比べて霜痛みの害が大きい。外葉に留まらず、芯まで焼けてしまい、多くのロスを生んでしまいました。

すまんよ、リーフ…。

発見もありました。

・同じ畑内でサイズが三分の一位しかない物が局所的にある。
これは簡単。ビニールトンネルの端が少し上がって開いてる所に限って小さいので、保温が効かなかったと見れます。
温度大事。

次。

・二畝やや生育が鈍い畝がある。
これも簡単。古いビニールを用いた畝で、透明度が落ちてる分、日射量も落ちたんでしょう。
おひさま大事。

面白いのは次!

・同じ畑内で霜の害が多い所と全く無い所がある。
地上部は同じ環境下にありながら、場所によってはっきりと差が出ている。

施肥量は均等、前作は同じ、葉色・根の張りはいずれも良好で、定植した人の配置とも排水のクセとも合わない。

同圃場で似たような現象がありました。キュウリの立ち枯れの入り方。
スナップのうどん粉の入り方にもやや似ている。

土壌分析で差がでないで欲しい(笑)

過去のブログで『土のバランスが整っていると生命力が引き出される』(多分こんな感じ)と蒲生農場さんがおっしゃってましたね。
その通りだと思う。

土を構成する要因って本当多くて、動的なんです。

個人的には土って生き物と捉えてます。

…長いとブーイング食らいそうなので止めます。笑

とりあえずリーフ君の努力を無駄にせんためにも、もう少し検討してみます。

有機農業、いいね!笑

【今日の一枚】
1、リーフ君 大
2、リーフ君 小
3、ごめんよ、リーフ君

Babyの回

2011/02/09 17:54 2011/02/15 12:41 2011/02/11 14:41

週末から雨が降り、そして今日は快晴。

霜だの雪だの、表土ばかりが湿ったり乾いたりで、もぅサラサラサラの砂状に。

それでか今一つ根菜の動きが鈍い。
特に大根は霜で葉が焼けてるのもあって、なかなか太らん。

この雨でグイッと伸びるといいのだが。

さて、大口のニューベイビー、お披露目会です。

2月1日に播種した大根と遠藤さん。

大根の方が一足先に芽をだしました。発芽率も良し。

後輩の遠藤さん、なかなか揃いません(^^;
なぜか端の一畝だけが異常に揃ってて、あとはまだこれからな感じ。

播いた人で深さに差があったのかな?
訓練生が頑張って播いた種。無事に発芽する事を祈ります。

【今日の一枚】
1、大根baby
2、遠藤さんbaby
3、なんとか規格サイズに達したド根性大根

ハウスの回 その2

2011/02/10 13:28 2011/02/10 13:30 2011/02/10 13:57 2011/02/10 16:32 2011/02/10 16:30

昨日に引き続き、ハウスの回完結編。

骨組みはだいぶできてましたね。
まずはその仕上げ。色々話し合った末、設計より頑丈なものになりました。

さぁここから。ビニールの取り付けです。

『レシピ』
1、ハウスの腰下に袴を履かすみたいにビニールを巻く。

2、別の広いビニールをハウスに覆い被せる。

3、ビニールをヒモや資材で固定。

ざっくり。笑

作業の中に「ビニールを覆い被せる」とか「ヒモで固定」とかあったでしょ?

高さが3m50cmある骨組みにビニール掛けたりヒモ掛けたりするためには、逆サイドに引っ張るものが届いてないとダメなわけで…

阿久根家ではオロナミンCのビンを括って投げるという古くからの仕来りがあるのです。

大量に用意されたオロナミンのビン。年季の入り方が純情じゃなかったので、さぞ慣れたもんだと期待された静香ママの一投目は手前の枠に当って飛距離2mちょい。

「ウチはいつでもコレ!他んとじゃいかん!」という前振りが高得点を生みました。笑

何はともあれ無事完成したビニールハウス。まずはカボチャの苗を作るそうです。

阿久根さん、やっぱり笑顔。そういえばこの人、笑いじわしか無いな。

いいのが出来て、力になれてホント良かった。阿久根さん、これからも頑張りましょうね。(^^)

【今日の一枚】
1、ビニールかけて
2、ヒモで固定。
3、オロナミンC
4、完成
5、そして笑顔。

ハウスの回 その1

2011/02/09 08:44 2011/02/09 09:13 2011/02/09 14:22 2011/02/09 17:28 2011/02/09 17:23

オスワリッ! マテッ! ハウス!!

ハウス設営です。

男 阿久根孝、七十代からの設備投資シリーズ第二段として、家の向かいに購入した土地に20m×6mのビニールハウスを建てる事を決意されました。

僕ら農場スタッフも立ち会い、お手伝いです。

ゼロからモノを作り上げるという作業はやはり面白い!

『レシピ』
1、まず枠をとってから肋骨を差し込む。

2、次に背骨を五本組んで固定する。

3、そして側面の支柱と扉を設置。(ロールケーキの切り口部分)

これを寸法通りにきちんとやらないと、もうシッチャカメッチャカになるので、正確さが大切です。

気付けば夕方。続きは明日やることになりました。
骨組みがほぼ出来上がり、景色は一変。みんな自然と笑ってましたね。

この投資であと二十年の現役人生を覚悟した孝旦那と、その横で「歳をいくらか譲らなできん」と若返りを目論む静香ママ。

笑顔に溢れるこの時間に、一つの幸せの形を見た気がしました。

【今日の一枚】
1、何もない所に
2、枠をとり
3、肋骨・背骨…
4、こうなった。
5、そして笑う。

ホウレン草の回

2011/01/31 16:23

ホウレン草のお話。

冬の野菜の中でも特に寒さに強いのがホウレン草。
大口であれだけの霜にさらされ続けても傷み一つないというタフさ。これ野菜界の白鵬。

大口地域の有機農家さんでホウレン草を作付けしている人は多く、やっぱりここらへんの気候に合ってるんみたいです。

今日も収穫。
2月に入って急に暖かくなったので、伸び方が凄いです。
というのも、これまでの寒さで生育が鈍ってたので、保温の為に例のビニールトンネルをかけてたんです。

それで今の気温でしょ!?トンネル内は結構な温度(25℃〜)になるもんだから、上に上に伸びようとするんです。
これ野菜界のダルシム。

『豆知識』
ホウレン草は寒い(冬)と葉を地面に這わす様に地際で展開させ、暖かい(秋)と上にバンザイする格好で展開する。
後者の方が収穫しやすいから、収穫前にビニールかけて上向かす農家さんもいるとか。

へぇ。

最近よく食べます。マイブームは主役ホウレン草の挽き肉・インゲン豆・バター・ニンニク・塩・醤油・胡椒。
主役が引き立つと思います。

【今日の一枚】
ホーレン草と酒々

さんちゃんの回

2011/02/03 13:12

立春。

春です。
確かに今日はポカポカで、鳥もチュンチュンでした。

去年は2月が物凄く暑くて、小松菜が一斉トウ立ちしたのを覚えてます。

今年はどうでしょう。

今日は農場長の紹介を。

生きるの意味を求め、遠く福岡から農業の世界へ舞い込んだ活きる獅子。Mr.よく動く、さんちゃんコト三箇(サンガ)農場長です。

モットーは『まず動け』

口癖は『話ならんで』

どうです、いいでしょ!笑

責任感が誰よりも高く向上心に溢れる、大口の頼れる機関車なんです。

さんちゃん:「吉原君、俺歳いくつっけ?」

一生懸命走り続けるあまり、歳は忘れられたようです。

あなた29歳ですよ。笑

今年は特に土づくりの意識が高く、春には天恵緑樹製作も考えておられるようです。

試行錯誤の末に、あなたが求める『自然の力を活かす農業』が確立されると、下として確信してますよ。

露出を嫌うスタッフが見事にそろった大口農場。
ブログ担当はあなたたちを逃がしません。笑

【今日の一枚】
さんちゃんコト、三箇農場長。

遠藤さんの回

2011/02/01 11:57 2011/02/01 11:56

本日ハ快晴ナリ。

昼飯食う時間が惜しい程外が気持ちよかった2月1日。
立春イブイブイブはもはや立春ですな。

節分に合わせてという訳ではないですが、今日はスナップエンドウの種を播きました。

皮ごと食べられる豆です。

スナップエンドウは暑さに弱く、夏に生育半ばで「うどん粉病」が入ってしまいます。

その粉をうどん屋にでも売れれば楽しいのですが、それは病名で、実際は一気に枯れてしまいます。

そして、寒さにも強いとは言えない。
霜にあてると傷みがでます。

作戦としては、前半霜から守り、後半地温を抑える。

『寒いも暑いも程々に』

が基本。
それに加えて、排水・防風対策。

できるだけ健全な状態で夏を迎えて、うどん粉が入るのを少しでも遅らせるというのが狙い。

もし早い段階でうどん粉にやられようもんなら、次作は腹癒せにソバやな。

きっとうまくいきます。

農場スタッフに鬼と福も交えて、節分に種播いた話でもしながら豊作の祝いをしたいものです。

つまみはやっぱマヨネーズ+スナップエンドウでしょ。

【今日の一枚】
1、遠藤さんの寝床に穴空けて種蒔き準備。
2、種(コーティングされてるので色付き)


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